へんろみち
・へんろみちは一本道で、迷うことはありませんか。
・へんろみちに標識はありますか。
・四国の人に聞けば、みんなへんろみちを教えてくれますか。
・へんろみちは安全な道ですか。
・へんろみちは夜でも歩くことはできますか。
・歩いた場合、何日くらいで周れますか。
・高低差はどのくらいありますか。
・資料によって距離が違うのはなぜですか。
・「へんろみち」と「四国のみち」は、同じですか。
・旧道のみを歩きたいのですが、可能ですか。
・通行止めの場合、迂回路はありますか。
・通行止めを見つけた場合、どこかに報告したほうがいいですか。
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へんろみちは一本道で、迷うことはありませんか。
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へんろみちは複数あります。「この道を通らなければいけない」という道はありません。一本道ではありませんので、迷いやすいです。また、Googleマップには山道が載っていないため山の上にあるお寺では使い物になりません。ぜひ、四国遍路の地図を用意してください。
紙の地図(へんろみち保存協力会・札所0番・外国語の地図)
電子地図(おへんろ電子道標)
2016.05
様々な団体。もしくは個人により、様々な標識やシールが貼られていますが、2014年に道路標識の統一デザインが定まり、2016年現在も整備が進められています。
ただ、へんろみちは複数あり、どの道を選んでもいいという特性上、すべての道に標識があるわけではありませんので、ご注意ください。
特に山の中などは、へんろみちの目印なのか、その他の目印なのか曖昧な目印がある場合がありますので、必ず、四国遍路の地図を用意して、地図を確認しながら巡礼してください。
[ みち案内表示シートについて(徳島県) ]
2016.05
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四国の人に聞けば、みんなへんろみちを教えてくれますか。
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へんろみちは複数あり、四国の人全員がへんろみちを知っているわけではありません。
道を知っている人に出会えた時は、それはラッキーだったと思ってください。
ただ、お寺の方向なら、たいていの場合教えてもらえます。
2016.05
へんろみちは巡礼者専用の道ではなく、四国に生活している皆さんが使用している生活道路です。車やバイクも走ってきますので、交通事故に気を付けてください。
山道では滑落に気をつけてください。遭難事故も発生しています。
また、四国にはイノシシや猿。野犬。マムシ。[マダニ]、[ツツガムシ]が出ます。虫対策のために、夏でも長ズボンを履いて肌を守ってください。旧道は山道を歩くことが多いため、リスクが上がります。また、緊急時に救急車がこられませんし、下手をすると携帯電話も繋がりませんし、人もほとんど歩いていませんので、心配なかたは国道などを歩かれてください。
さらにへんろみちの多くは海岸沿いにあるため、大きな地震が発生した場合、津波に襲われる危険性がありますので、その際は直ちに1センチでも高い場所に逃げてください。
[ 地震について ]
[ 防災関連へのリンク ]
2016.06
夜は歩かないでください。
特に山道では滑落の危険性がありますし、夜行性の動物も出ます。絶対に夜に歩かないでください。
峠を越える場合は前日に、何時までに登り始めて、何時までにどこまでたどり着かなければいけないのかを計算してください。
そして日の入りの時間を把握しておいてください。峠は日中でも薄暗い場所です。日の入りの1時間以上前から、暗くて道が見えなくなる状態です。
[ 日の出日の入りの時間(高知) ]
[ 英語版(大阪) ]
2016.05
1日35キロ程度のペースなら、1番から88番まで33日程度。
1日25キロ程度のペースなら、45日程度かかります。
ご自身の歩くペースは、四国にいらっしゃる前に把握されておいてください。
平地では時速いくつ。山道だと時速いくつで歩けるのか把握していると、地図を見ながら翌日の計画が立てやすくなります。
また、プランを立てる際には札所間の距離よりも、宿の距離でプランを練っていくことになります。
お遍路をしていると、「焼山寺を何時間で登った?」「ここまで何日でこられた?」と質問されたり、「あなたのペース、遅くない?」と言われたり、「前回は35日で廻ったから今回はそれを切ってみせる」と話されているかたを見受けますが、お遍路はレースではありません。そのような言葉に惑わされず、ご自分のペースで歩いてください。
2016.05
標高0メートルから66番 雲辺寺の900メートルまであります。
別格を含めるのでしたら20番の大瀧寺が標高913m
番外霊場などに行かれるのでしたら、石鎚山(西日本で一番高い山)の標高1,965mが最高です。
2016.05
へんろみちは複数あり、選ぶ道によって距離が変わってくるためです。
さらにお寺間の距離というよりも、選ぶ宿と宿の距離が実際に歩く距離になりますので、人それぞれ歩く距離は違ってきます。
また、距離が短い方が楽なように思えますが、山道を登るために短くなっている部分もあり、「距離が短い=楽」とは思わない方がいいです。
2016.05
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「へんろみち」と「四国のみち」は、同じですか。
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一部重複している箇所はありますが、同じではありません。
また、「四国のみち」も、国土交通省ルートと環境省ルートが存在します。
国土交通省(四国の道)
環境省 (四国自然歩道)
2016.05
崖くずれや石灰岩などの採掘、都市開発などの理由で消えてしまったへんろみちが多数あり、旧道のみを歩いて四国を一周することはできません。
また、旧道といっても道ではなく川べりで歩きにくい上、上流で雨が降ってきたら命の危険性があるような場所もあり、無理をして旧道を歩くより、現在通行可能なへんろみちを歩いたほうがいいと思います。
2016.05
大抵は迂回路が設けられており、迂回路の地図が記載された看板が立てかけられています。
その地域に1本しかない大きな道が台風などで通行止めになった場合は、1日程度足止めとなることも、稀にあります。
人がそれほど通らない山道の場合は、一度通行止めになると工事のめどが立たず、数年間通れないこともあり、迂回路が新たなへんろみちになることもあります。
2016.05
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通行止めを見つけた場合、どこかに報告したほうがいいですか。
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他の巡礼者、お遍路さんのためにも、報告された方がいいと思います。
四国遍路の電子地図を作成している「おへんろ電子道標」に通行止めや宿が廃業している等の情報を送ると、「へんろみち保存協力会」さんやその他のへんろ関連団体へ連絡をします。
また、へんろ地図上に通行止めの情報を表示したり、道を管轄している市町村に、通行止めが解除になったか否かの確認を定期的にして、通行止め解除の情報も発信しています。
[ 現在の通行止め状況 ]
報告手順
1 -「おへんろ電子道標」の地図で「座標」を選択し、具体的な通行止めの位置を示します。
2 -「Mail」ボタンをクリックするとメールフォームが開き、先ほど地図で表示させた緯度と経度の情報と共にメールを送ることができます。
2016.05
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