徳島のバスケットボール部
 二十二番 平等寺を過ぎて、二十三番 薬王寺を目指していました。休憩をしようとしていたところで、中学生のバスケットボール部の集団に出会いました。中学生から、「こんにちは」とか「頑張ってください」とか元気な声をかけてもらいました。私は、この中学校のクラブは強いのかなとか、バスケットの監督は素晴らしい人だなとか、徳島県は将来が明るいなとか考えながら歩いていました。すると、休憩しようという気持ちが全くなくなり、元気が出てきたのです。
 しばらく歩くと、腰をかがめて田んぼの作業をしていた九十歳くらいのおばあさんがおもむろにこちらを向いて手を合わせてくれました。こういうお年寄りがいるから、若者にもお遍路を大切にする気持ちが伝わっているんだなと感じる出来事でした。



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