一緒に食事
 高知の田舎を歩いていたら、雨がかなりきつくなってきました。遠くに家の明かりが見えたので、そこへ訪ねて行って「軒先を貸してください」とお願いしました。そこには老夫婦がいて、「まあ、上がりなさい。お風呂入りなさい。一緒に食事をしましょう」と誘ってくれました。
 食事のとき、いろいろな会話が弾みました。彼は家族と暮らしていましたが、両親や弟と一緒に食事をしない孤独な家族でした。そのため、一緒に家族と食事をして、会話をすることがこんなに楽しいことだと、このとき初めて知りました。
 彼は「家に帰ったら、一緒にご飯を食べる」と涙を流して語ってくれました。



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